近頃需要が高まりつつある車中泊ですが、どのように始めたら良いか不安に感じる方も多いのではないでしょうか?子供がまだ小さければなおさら尻込みをしてしまうのではないかと思います。この記事では家族で車中泊を始めて3年の我が家が実際に感じたメリットや注意点、おすすめの車中泊の始め方について記載しています。
目次
車中泊のメリット
車中泊には様々なメリットがあります。それは一人で車中泊するよりも家族で車中泊をしたときの方が、より大きなメリットを享受できると考えます。
家族で車中泊したときのメリット
- POINT
- 宿泊代を節約できる
- 渋滞や観光地での混雑を回避できる
- 思い立ったらすぐに出発できる(キャンセルも自由)
- 好きなところに泊まれる
- 災害の備えになる
宿泊代を節約できる
車中泊による一番のメリットは宿泊代の節約です。家族で旅館やホテルに泊まることを考えると、節約できる料金は家族の人数分大きくなります。
その分宿泊施設で受けられるサービスが受けれなくなりますが、宿泊代で浮いたお金で、現地で外食をしたり、温泉施設を探して入浴するようにしましょう。
渋滞や観光地での混雑を回避できる
車中泊をすると他の人と行動時間をずらすことができます。それによって移動時の渋滞や観光地での混雑を避けて行動することができるようになります。
前日目的地の近くで車中泊できれば、渋滞に巻き込まれることはありません。有名な観光地でも朝イチなら空いていることが多く、たくさん写真を撮ったりのんびりと過ごすことができます。
夜は逆に遅くまで観光地に滞在して、近くで車中泊するなど、とにかく密を避けた行動ができるというのが実際に感じた車中泊のメリットのひとつです。
思い立ったらすぐに出発できる(キャンセルも自由)
車中泊の場合、宿泊場所の予約がいりません。(キャンプ場やRVパークは要予約です)
通常の旅行ですと、数ヶ月前にホテルを予約します。当然その日の体調や、現地の天気は予約時点では分かりません。当日雨の予報が出ていても、キャンセル代が発生してしまいますので雨天決行する他ないと思います。
車中泊であれば明日は天気がいい、と分かった上で出発することができます。もちろん雨だと分かったときや、体調が優れなければ別の日に変更することも自由です。
好きなところに泊まれる
好き勝手にというわけではなく、好きな土地に泊まれるということです。幸いにもキャンプ場やRVパーク、道の駅は日本全国に存在しています。目的地に合った車中泊スポットがきっと見つかると思います。
道の駅は現地の食材を利用した料理を扱っていたり、施設としても充実したところが多いです。絶景スポットやおいしい料理など、その時しか味わえない感動を車中泊で体感してみてください!
災害の備えになる
昨今アウトドア全般が災害への備えとして注目されています。
避難指示で家での生活ができなくなったときの備えのひとつとして車中泊という選択肢があります。ただし避難生活の拠点として車中泊をする場合は、生活の大半を車内で過ごすこととなり、エコノミー症候群に注意しなければなりません。
本格的に車で生活しようとなるとキャンピングカーのような広さや専用の設備が必要になりますが、災害時の一時避難場所として日ごろから車中泊の準備、心構えをしておくのも良いと思います。
準備するもの・持ち物
車中泊といっても基本的な荷物は通常の旅行と変わりません。日用品や着替え、歯ブラシなどは旅行と同じ感覚で準備をすればよいと思います。ここでは車中泊を快適、安全に行うために準備しておきたいものについて記載していきます。
車中泊での寝床の準備
車中泊で快眠するためのコツをご紹介します。
- POINT
- 家族人数分の就寝スペースの確保
- 座席の凸凹をなくして水平な場所を確保
- 外光の遮断&プライバシーの確保
逆に言えばこの3つを確保することができれば、快適な車中泊はほぼ確約されたも同然です!
人数分の就寝スペースを確保する
まずは物理的に人数分寝れるスペースが確保できるか確認してください。必ずしもハイエースのようなバンや、キャンピングカーでなくても良いと思います。
ミニバンであれば大抵フルフラットにするシートモードがあると思います。多少足がぶつかる(乗っかる)くらいなら我慢できるでしょう。上半身だけでもなんとか1人分のスペースが確保できれば十分かと思います。
軽自動車でも2人での車中泊を想定したモデルが出ています。まずは夫婦2人、または親子2人で車中泊を始めてみてはいかがでしょうか?
座席の凸凹をなくして水平にしよう
車自体が水平になっているところに停めましょう。坂道など車自体が傾いていると寝る時に気になってしまいます。
次は寝床の凸凹を無くしていきます。これは座席の窪みをタオル等の布で埋めていけばいいので簡単です。
車の座席は当然座った状態での安全性、快適性が重視されています。そのためフラットな状態にしても上の写真のように背もたれとの境に凹みができます。また安全面から体を包み込むような形状となっており、ところどころに傾斜がある設計になっています。
一見大したこと無さそうに見えますが、この状態で寝るのはかなり苦しいです。なるべくタオル等の布を準備して凹みを埋めてあげてください。
その上で布団やマットを敷くとぐっすり眠ることができると思います。我が家ではキャンプでも使用しているテント用のマットを使用しています。
車中泊専用のマットをお探しの方はこちらもご覧ください。
外光を遮断しプライバシーを確保しよう
続いては車の窓全面を覆ってくれるサンシェードです。
サンシェードには主に以下のような役割、効果があります。
- POINT
- 寝る時に外の光を遮ってくれる
- 夜車で電気をつけたときにプライバシーを守ってくれる
- 朝の太陽光を遮ってくれる
- 結露の発生を抑えてくれる
- 夏は断熱、冬は保温の効果がある
というようにサンシェードには良いことづくめしかありません。自作することも可能ですが、上に記載した遮光以外の効果が高いので市販の車種専用設計のシェードがおすすめです。
車中泊にあると良い持ち物
車中泊をさらに快適にするためにあるといいものを記載します。その時の季節や目的によって取捨選択してください。
- ハンガー
- S字フック
- 洗濯バサミ
- ロープ
- ランドリーボックス
- ランタン
- 懐中電灯
- モバイルバッテリー
- モバイル扇風機
- 箸、スプーン、ストロー等
- ゴミ袋
- クーラーボックス
- 布団or寝袋
- 毛布orタオルケット
- 枕
- 爪切り
- 体温調整がしやすい服
- 湯たんぽ
- ホッカイロ
車中泊におすすめの場所
家族で車中泊する場合はキャンプ場、RVパーク、道の駅といった場所がおすすめです。高速道路のSA、PAも仮眠として利用できますが、24時間車の出入りが多く、車外での人の動きも頻繁なため、あまりおすすめはできません。
キャンプ場やRVパークは有料での利用となりますが、滞在が認められていることが特徴です。
キャンプを経験されたことがあるなら、キャンプ場でテント泊の代わりに車中泊してみるのも良いです。設営時間の短縮になり、よりキャンプを楽しむことができると思います。
RVパークはキャンプ場ほどの自由はありませんが、テーブルやイスを出して車外でくつろぐことができます。
道の駅は駐車スペースでの休憩・仮眠が認められておりますが、あくまで休憩場所としての利用が前提になっています。マナーを守って利用することが重要です。
道の駅によっては明に車中泊を禁止しているところもありますので、そういったところでは車中泊しないようにしましょう。
道の駅でのNG行動は以下のようなものです。
- 長時間のアイドリング
- 車外でテーブルやイスを出してくつろぐ
- 車外でBBQをする
- 生活ゴミを道の駅のゴミ箱に捨てる
- 連泊等の長期滞在
どれも当たり前のことですよね。絶対にマナーは守るようにしましょう。
車中泊する際の注意点
車中泊は当然家での過ごし方と大きく異なります。車中泊する際に注意したい点とその対策について記載します。
結露対策
結露は外気と社内の温度差によって発生します。これは車中泊の場合は完全に防ぐことは難しいと思います。発生した結露は翌朝しっかりと拭き取ってください。結露をなるべく発生させないために、以下のような対策が有効です。
- POINT
- サンシェードで窓全体を覆う
- 車内の湿度を上げないようにする
保温性の高いサンシェードで窓全体を覆うことで結露の発生を最小限にとどめることができます。また車内の湿度を上げないようにする努力も必要です。
具体的には温泉などを利用した後、髪をドライヤーで乾かしてから乗車したり、濡れたタオルや洗濯物を蓋つきのボックス等に収納する等です。脱いだ靴もできればボックスにしまっておけると良いと思います。
冷気対策
車はどうしても完全に密封されているわけではないので、夜になると座席と座席の間、スライドドアの隙間などから冷気が入り込んできてしまいます。
気になる隙間はカバン等の手荷物を隙間を埋めるように配置してください。車全体の隙間を埋めることは難しいかもしれませんが、体に直接当たる冷気を防ぐことができればだいぶ違うと思います。
熱中症対策
主に夏場になりますが車内での熱中症にも十分を気を付けてください。夏場は知らないうちに汗をかいているので特に注意が必要です。
対策としては一般的な熱中症対策が有効です。クーラーボックスで冷えたドリンクを準備したり、タブレット等の塩分補給をこまめに行ってください。
後はポータブル扇風機等で風に当たるのも有効です。防犯上車のドアや窓を開けっ放しにはできませんが、寝る直前まで防虫ネットを取り付けて窓やスライドドアを開放して、涼しい空気を循環させると良いと思います。
とはいえ車中泊での暑さ対策はすぐに限界がきますので、極力夏場は車中泊しない方がおすすめです。
子供が小さい場合は
小さいお子さんがいると、車中泊は難しいと感じる方も多いかもしれません。でも子供が小さいうちこそ、家族で車中泊するチャンスです。
子供の成長はとても早いです。成長とともに就寝スペースの確保が難しくなっていきますし、子供にも習い事や友達との約束といった予定が入ってくるようになります。子供が小さいうちに車中泊でたくさんお出掛けすることをおすすめします。
子供と車中泊する場合は気候がとても重要です。おすすめは春(4~5月)、秋(10~11月)あたりで、熱中症のリスクはだいぶ下がります。それでも天気が良ければ日中の気温は真夏日同様に上がりますので、対策は怠らずに。
小さな子供を連れて行くとき、車内で何かとこぼしたりというのが気になる方は、対策として専用のシーツを敷いておくのが良いと思います。
参考:巨大トミカタウン出現!お子様やペット連れに大人気♪トミカおねしょシーツ
車中泊の始め方
まず何事もやってみないと分からないことが多いと思います。いきなり2泊3日の車中泊旅行に出かけるのではなく、トライできるところから始めてみましょう。
近くの道の駅でもいいですし、それでもハードルが高いと感じられる方はご自宅の駐車場でもいいと思います。まずは一回やってみて、そこから改善点を見つけたり、足りないものを揃えていけば良いと思います。
個人の就寝スペースや荷物の配置などは何回か経験していくことでベストなポジションに収まっていくと思います。
家族で試行錯誤しながら楽しんでいけば良いのではないかと思います。
そして徐々に慣れてきたら、泊数を伸ばしたり、もっと遠くへの車中泊旅行にチャレンジしてみてください。何事も経験が大事です。
最後に
いかがでしたか?我が家も家族で車中泊するようになり、行動の範囲がグンと広がりました!四国旅行をしたり、登山の前泊に利用したり、それまでできなかった経験ができるようになっています。
心構えができたら後は踏み出すだけです!ご家族で車中泊ライフを楽しんでみてください。
グッズに迷ったら専門のお店に相談してみるのも良いと思います。車種専用のアイテムなど、ピッタリのものが見つかるかもしれません。
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