キャラバンを購入してからやりたかったことの一つとして車中泊をしての登山があります。
9月のとある日曜日、 心配していた台風の影響もなし!ということで行ってまいりました。
場所は我が家の長男が当時小3だったときに高山病の症状で途中断念した乗鞍岳。そのリベンジとして長男(現在小5)と次男(小2)、父(私)、母(奥様、ともにアラフォー)4人のパーティーで挑みます。
目次
乗鞍岳とは
長野県松本市と岐阜県高山市をまたがる山々の総称で日本百名山の一つです。山頂部は剣ヶ峰(3,026m)は日本で19番目の高さ。
畳平2,702mまでバスで行くことができ、登山道は危険な箇所も道に迷うようなところもなく、初心者や子供にもおすすめです。
乗鞍岳へのアクセス
乗鞍スカイラインはマイカー規制がされているため登山口となる畳平まではシャトルバスで向かいます。シャトルバスはほおのき平駐車場か平湯バスターミナルから乗車できます。季節により運行時間が異なるようですので事前にチェックしましょう。
登山計画書を提出しよう
今回はコンパスというWebで登山計画書を提出できるサービスを利用しました。初めてでしたがコンパスで初心者でも簡単に登山計画書を作成し、提出することができました。
参考:オンラインで登山届を出そう!山と自然ネットワーク コンパス
指定した緊急連絡先に提出時と下山時にメールで通知が行く仕組みなので、連絡先となる方には事前に知らせておきましょう。
下山時はWebから下山を通知する必要があります。下山予定時刻より何時間以上経過したら通知をするように設定ができます。下山通知を忘れずに。
ほおのき平駐車場車中泊
深夜0時頃愛知県を出発しました。東海北陸自動車道から飛騨清見ICへ。高山市街を抜けてAM3時過ぎ、ほおのき平駐車場へ到着。
月も雲もなく満点の星空。登山が楽しみになります。
駐車場はすでに1/4ほどが埋まっており、御来光目当ての登山者で賑わっていました。
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バスターミナル出発
仮眠を取って、AM6時起床。シャトルバス往復のチケットを購入します。



子供たちを叩き起こし、6:50のバスになんとか乗車しました。畳平まではシャトルバスでおよそ50分。標高2,700mまでいっきに高度をあげていきます。途中森林限界を越えると窓からの視界が開けました。遮る雲もほとんどない。絶好の登山日和。

畳平に到着。無料休憩所で朝食を摂ります。

8:30バスターミナルを出発。肩の小屋まではなだらかな歩きやすい斜面。鶴が池に沿って歩くこと10分、いきなりの絶景が。


富士見岳を越えるといよいよ目指す頂きが見えてきた。「遠すぎる!頂上はムリ!」と次男。リベンジに燃える長男。松本市側乗鞍エコーラインを眺めながら肩の小屋到着。
肩の小屋からいよいよ本格登山

売店ではバッジや色とりどりのTシャツや手拭いなどを販売していました。

トイレを済ましていざ小屋を出るとこれまでのなだらかな斜面が一転、本格的な登山道が顔を見せます。わくわくと不安を抱きながら肩の小屋を出発!

斜面が急になったことで長男と次男のスピードに差が出てきました。しょうがないと思いつつ、母と長男に先に行ってもらいます。次男は、「もうムリ。頂上なんて行けない。もう(山を)降りたい。」早くも半泣きでパニック状態。
もうダメか。諦めかけていたところに「僕、大丈夫?」
声をかけてくれたのは山頂から降りてきた若いお兄さんが「頂上の景色最高だから、頑張って!」と優しく声をかけてくれました。
そしてお兄さんが差し出してくれたのはエナジー補充のゼリー。さすが経験者の持ち物は違うなと感心。ゼリーを飲んでようやく少し元気を取り戻した次男でした。

剣ヶ峰 全員で登頂達成!
これまでが嘘のように足取りが軽くなった次男。お兄さん、本当に感謝です!そして父は次男のモチベーションキープに徹します。
そうこうするうちに権現池を見下ろせるところまできた。蚕玉岳を登り一気に頂上が見える。これは行ける!

一方、母と長男チームは。
長男は常に母をリードし、自分のペースで休憩を取りながら進んでいたらしい。頼もしくなった長男。見事2年前のリベンジを果たすことに成功したのでした。

そして、遅れること10分、父次男チームも頂上に到着。剣ヶ峰でようやく家族が合流したのでした。


山頂からは各方面の山々を見渡すことができました。
山頂には乗鞍本宮神社がありますが御朱印は畳平の中ノ社で頂けるとのこと。持参したおにぎりを食べて下山します。
下りも各々のペースで下山。長男は下りは楽々だったようで一人で肩の小屋までひゅーっと降りてしまいました。
長男と父はまたチームで下ります。やはり大きな岩や急なところがところどころあり体の小さな弟には大変そうでした。体全体を使って安全を確かめながら下ります。

記念にステッカーとバッジを購入。御朱印もゲットし、14:50のバスで畳平を後にしました。
締めは温泉ひらゆの森と高山らーめん
ほおのき平駐車場から158号を西へ、平湯トンネルを抜けると10分程でひらゆの森に到着です。こちらは濁り湯とたくさんの露天風呂が自慢。多くの客で賑わっていましたがお風呂はゆったりと入ることができました。
参考:平湯の森
さて帰りは高山市街でらーめん屋さんを探し、すぐ目に止まった『高山らーめん じん』というお店へ。ちょうど待たずに入れましたがあっという間に満席に。醤油ちぢれ麺に柔らかい筍がいい感じ。らーめんのセットで付いてきたどて煮も子供たちに好評でした。
家族で乗鞍登山まとめ
- POINT
- 乗鞍岳は子供も登頂でき、家族登山に十分おすすめできる。
- ただし途中急な岩場や滑りやすいところもあり。装備を整えて挑もう。
- 山には素敵な出会いが待っている。
いつかまたどこか別の山であのお兄さんに出会えたら。
そんな日を夢見て次の家族登山を計画したいと思います。